導 入 手 引

IORIS USER'S MANUAL 

利用する目的ごとに必要な事前設定や、関連機能などを手引きとしてまとめてあります。
利用する機能に登録が必要な関連マスタの確認や運用手順の検討等にご利用ください。

 

  本システムの動作環境

  IORISアプリケーションは、WindowsPC専用のスタンドアロンシステムです。

  WindowsPCの動作環境は下の通りです。Windows11の要求スペックを満たしているPCであればほとんどの場合問題ありません。
  PCハードウェアのスペックは以下の表よりも低い場合でもインストール、起動は可能な場合がありますが、動作速度が低下する
  などの問題が考えられるため、本ソフトウェアに限らず、業務利用のPC性能はできる限り性能に余裕のあるものを推奨します。   

 OS  Windows10(64bit版)、Windows11(64bit版)
 CPU  Intel Corei3 以上(Corei5以上を推奨)
 メモリ  4GB 以上(8GB以上を推奨)
 HDD空き容量  20GB 以上(100GB以上を推奨)
 画面解像度  1920x1080 以上(1920x1440以上を推奨)
 注)縦の解像度が1000以下の場合も動作は可能ですが、画面全体が表示されません(スクロールする必要があります)。
 必須ソフトウェア   Microsoft Access 2016以降(Access2019以降を推奨)※いずれも64bit版
 無償提供版 Microsoft Access Runtime 2016(64bit版)での動作も可能です。
 製品版を新規導入する場合はサブスクリプション版の Microsoft 365 Apps for enterprise を推奨します。
 注1)Access Runtime版での実行時は、製品版と違いAccess本体の一部の機能が利用できません。
 注2)PCに他の32bit版のOfficeアプリケーションが既にインストールされている場合、64bit版のRuntimeはインストールできません。
 注3)製品の名称は2021年12月時点のものです。Microsoftの提供する製品名、サービス名が変更されることがあります。

IORISアプリケーションは Microsoft 365 Apps for enterprise 版(64bit)のAccessで開発しています。

  Accessがインストールされていない場合、本アプリケーションを起動する前に、無償提供版のMicrosoft Access Runtimeモジュール、
  あるいは製品版ACCESSのインストールが必要です。

  なお、無償提供版のMicrosoft Access Runtimeモジュールは、IORISインストール後、以下の場所にプログラムが展開されていますので、
  こちらをインストールしてください。このプログラムは64bit版です。64bit版OSでのみ実行可能です。

       C:\IORIS\Accessランタイム\OfficeSetup64bit.exe

  注)製品版のAccessがインストール済のPCにもAccess Runtimeをインストール可能ですが、ランタイム版が優先して動作します。

  IORISのインストール

  IORISアプリケーションのインストール手順については インストール説明書 を参照してください。

  初期設定

  IORISアプリケーションのインストール後、はじめに以下の設定を行ってください。

    1.利用者情報の登録 → 利用者情報/システム情報登録 

      ・店舗情報や振込先口座情報の登録を行うと、関連プログラムに共通表示が可能になります。
      ・帳票や伝票印刷プログラムに、店舗情報や口座番号の表示を行うことなどが可能です。
      ・項目の詳細は、上記リンク先のマニュアルページを参照し、使用目的に必要な項目を設定してください。

    2.システム情報の登録 → 利用者情報/システム情報登録 

      ・ここで設定した内容に基づき、関連プログラムの動作制御などを行うことが可能になります。
      ・顧客管理機能で使用する分類整理用の表示ラベルの設定などを行うことができます。
      ・商品管理を行う場合は、商品コードを自動発行するためのサフィックスを指定する必要があります。
      ・各種伝票発行を行う場合は、売上伝票などの伝票番号の初期値を指定する必要があります。
      ・項目の詳細は、上記リンク先のマニュアルページを参照し、使用目的に必要な項目を設定してください。

    3.プリンタ設定 → プリンタ設定

      ・帳票や伝票印刷機能を利用する場合は必ず設定が必要です。
      ・上記リンク先のマニュアルページを参照し、PCに接続済の出力先プリンタを設定してください。
      ・ここで指定されたプリンタ機種が本アプリケーションの規定プリンタとして登録されます。

    4.消費税率の設定 → 税率マスタ ※2022年1月現在は追加設定の必要はありません。

      ・消費税率に関して、現行税率が変更された場合、近い将来変更される税率が確定している場合は登録が必要です。
      ・消費税率0%~10%までの税率とその適用期間は税率マスタテーブルに設定済です。

    5.マスタ登録 → マスタ登録メニュー ※利用目的に応じて必要なデータを登録します。

      ・運用開始前に、利用するシステムごとに必要となるマスタデータの登録を行う必要があります。
      ・各管理システムごとに必要なマスタ登録画面は、以降の説明における各管理システムの一覧表で確認してください。
      
    6.データ移行 → データ移行メニュー ※詳細は先のリンク先メニュあるを参照してください。

      ・標準提供機能で移行可能なデータは「顧客データ」および「商品データ」の2種類です。
      ・他のアプリやシステムで作成された上記データを、EXCELシートを介して本システムに取込むことができます。
      ・本システム内の「顧客データ(お客様カード)」および「商品データ(商品マスタ)」を、EXCELシート形式で出力することも可能です。



  各管理機能表の見方 

    1.「使用目的・用途」は機能を行いたいこととして説明した簡易インデックスです。
    2.「画面」はデータの登録、照会、条件指定等を行うプログラムです。
    3.「帳票・伝票」は印刷のプレビュー表示、印刷出力を行うプログラムです。
    4.「マスタ登録画面」は、顧客管理に必要な共通利用データの登録を行う機能です。利用する機能に必要なマスタ登録は必須です。
    5.「参照テーブル」はそれぞれの機能プログラムがアクセスする主要テーブルの名称です(厳密には別途使用の特殊ファイルなどがあります)。

  顧客管理システムの利用

  中心となる「お客様カード」画面は、顧客管理と販売管理を扱う統合プログラムです(顧客管理機能部分のみの使用も可能です)。
  顧客管理システムでは、顧客の基本情報の管理、顧客ランクなどの分類整理、加工伝票の作成などが行えます。
  各機能の使用方法、操作方法は、表中のリンクより各機能マニュアルページを参照してください。

    1.「宛名ラベル印刷」機能は、指定のラベルシートのみ直接印刷が行えます。
    2.「宛名ラベル印刷」機能および「誕生月顧客リスト作成」機能は、EXCELシート出力に対応しています。


使用目的・用途 画面 帳票・伝票 マスタ登録画面 参照テーブル
顧客データの登録・参照  お客様カード 顧客管理   担当者マスタ  お客様カード
 担当者マスタ
 システム情報
顧客ランクの活用  顧客ランク編集画面  売上ランク集計表  顧客ランク  顧客ランク
接客メモの記録  お客様対応履歴メモ  対応履歴メモ
 加工伝票の登録・印刷   加工伝票入力  加工伝票
 加工伝票業者用
 加工種別
 加工マスタ
 取引先区分
 取引先マスタ
 加工種別
 加工伝票
 担当者マスタ
 取引先マスタ
 取引先区分
 加工手配の進捗確認   加工進捗確認表  加工進捗確認表
登録寸法を参照する  加工寸法比較
着物各部名称の表示  着物各部名称画面
 イベント情報の登録、参照   催事・イベント管理タブ
 イベント参加者一覧
 イベント分類
 イベント名称マスタ 
 イベント分類
 イベント名称マスタ 
 イベント履歴
宛名ラベルの作成  宛名ラベル印刷画面  宛名ラベル印刷    お客様カード
 システム情報
誕生日顧客のリストアップ  誕生月顧客リスト作成   宛名ラベル印刷    誕生月顧客リスト
顧客データ入力チェック  お客様カード重複チェックリスト     お客様カード

    注)「顧客ランク」を利用した機能を使用するには販売管理の導入(売上情報の登録)が必要です。


  商品管理システムの利用

  商品管理システムでは、商品登録画面を中心として、詳細な分類整理、各種表示、印刷などが行えます。
  商品データの登録は、販売管理システムを利用する上では必須となりまます。
  商品の発注、出庫、棚卸、値札印刷など商品管理に必要な各種機能が利用可能です。
  各機能の使用方法、操作方法は、表中のリンクより各機能マニュアルページを参照してください。

    1.「商品登録」画面では、主に数量管理が必要な商品データを登録します。
    2.加工関連のデータ(仕立料金、ガード加工料金、丸洗い料金など)は、「加工マスタ」で登録します。
    3.内金や着付けサービス料金などを登録する場合は「その他売上」などのカテゴリで「商品マスタ」に登録してください。

使用目的・用途 画面 帳票・伝票 マスタ登録画面 参照テーブル
商品データの登録  商品登録  カテゴリ
 サブカテゴリ
 採番マスタ
 商品区分
 商品分類
 在庫場所
 値札発行フラグ
 取引先マスタ
 イベント分類
 イベント名称マスタ 
 商品マスタ
 商品区分
 商品分類
 在庫場所
 カテゴリ
 サブカテゴリ
 取引先マスタ
 取引先区分
 表示区分
 税率マスタ
 イベント分類
 イベント名称マスタ 
 イベント履歴
 システム情報
加工料金データの登録  加工種別
 加工マスタ
 商品マスタ
 加工種別
 加工マスタ
商品の発注処理  発注処理  注文伝票    商品マスタ
 取引先マスタ
 発注書件名
 発注履歴
商品の出庫処理  出庫処理  納品伝票
 納品伝票(委託返品)
 浮貸伝票
 返品伝票(仕入返品)
 出庫伝票(移動出庫)
 入出庫区分
 在庫場所
 商品マスタ
 サブカテゴリ
 入出庫区分
 入出庫件名
 入出庫履歴
 在庫場所
バーコード値札の発行処理  値札発行   値札発行フラグ  商品マスタ
 サブカテゴリ
 値札印刷データ
 値札発行フラグ
商品の棚卸  棚卸処理
 棚卸修正入力
 棚卸完了データ確認画面 
 棚卸完了データ  商品マスタ
 サブカテゴリ
 商品区分
 在庫場所
 棚卸現場データ 
 棚卸在庫
 棚卸在庫集計
取引先別の在庫を確認する  取引先別 在庫一覧表  取引先別 在庫一覧表  商品マスタ
 カテゴリ
 サブカテゴリ
 商品分類
 在庫場所
 取引先マスタ
 商品分類毎の商品一覧を確認する   商品分類別 商品一覧表   商品分類別 商品一覧表 
和装小物の在庫を確認する  和装小物 在庫確認表  和装小物 在庫確認表

    注)「値札発行」、「棚卸処理」の利用にはバーコード値札の利用とバーコードスキャナーの接続が必要です。


  販売管理システムの利用

  販売管理システムでは、顧客毎の売上情報の登録、集計、表示、印刷などが行えます。
  販売管理機能の利用には、顧客管理、商品管理のデータ登録が必須要件となります。
  各機能の使用方法、操作方法は、表中のリンクより各機能マニュアルページを参照してください。

    1.売上明細(販売データ)の登録は「お客様カード」画面内で入力を行います。
    2.納品伝票は売上明細データを元に作成します。
    3.見積伝票の作成機能の設定により見積データの原価表示を行う「見積原価レポート」が表示できます。
    4.データ分析機能は登録された全売上データを対象に集計を行い、5種類のグラフ表示を行います。

使用目的・用途 画面 帳票・伝票 マスタ登録画面 参照テーブル
 売上明細の入力   お客様カード 販売管理   取引先区分
 取引先マスタ 
 お客様カード
 商品マスタ
 取引先マスタ 
 取引先区分
 商品マスタ
 商品区分
 商品分類
 カテゴリ
 サブカテゴリ
 表示区分
 税率マスタ
 売上明細の入力   お客様カード 売上明細タブ   お客様カード
 商品マスタ
 取引先マスタ 
 納品書件名
 購入件名
 購入履歴
 納品書件名
 税率マスタ
 販売履歴の表示   お客様カード 販売履歴タブ
 納品伝票の作成   お客様カード 納品伝票タブ  納品書印刷(顧客用)
 納品書印刷(卸売用)

 請求書印刷(顧客用)
 請求書印刷(卸売用)

 仕切書印刷(卸売用)
 見積明細の入力   お客様カード 見積明細タブ  お客様カード
 商品マスタ
 見積件名
 見積明細
 伝票タイトル
 税率マスタ
見積伝票の発行  お客様カード 見積明細タブ  御見積書
 見積原価レポート
年度別の売上明細を表示する  年度別 売上明細表  年度別 売上明細表  お客様カード
 商品マスタ
 取引先マスタ
 購入件名
 購入履歴
 商品分類
 カテゴリ
 サブカテゴリ
 在庫場所
 税率マスタ
 お客様別の売上明細を表示する   お客様別 売上明細表   お客様別 売上明細表   
取引先別の売上明細を表示する  取引先別 売上明細表   取引先別 売上明細表 
最新の売上明細を表示する  最新売上明細表  最新売上明細表
データ分析を行う  データ分析  商品カテゴリ別売上グラフ 
 お客様の年代構成グラフ
 月別売上合計グラフ
 年度別売上合計グラフ
 取引先別金額構成グラフ
 お客様カード
 商品マスタ
 購入履歴
 発注履歴


  POSレジサービスとのデータ連携機能 

  本システムには、標準で以下のクラウド型POS レジサービスに商品データの一括登録を行うためのデータ作成機能を実装しています。
  ただし、本機能を利用する場合、POSレジサービスの導入及びインターフェースデータの作成などの準備が必要です。
  クラウドデータの作成プログラムはカスタマイズなどが必要となる場合がありますので、十分ご理解のうえでご利用ください。
  各機能の使用方法、操作方法は、表中のリンクより各機能マニュアルページを参照してください。

  注)ACCESSのVBAコードの変更など、プログラムソースのカスタマイズを行うには、製品版のACCESSが必要です。
    無償提供版のMicrosoft Access Runtimeモジュールによる実行時にはプログラム修正は行えません。

 使用目的・用途  画面  帳票・伝票   マスタ登録画面  参照テーブル
 スクエア用のアップロード更新データを作成する   POSレジ連携     スクエア商品データDL 
 スクエア商品データUL
 スマレジ用のアップロード更新データを作成する   POSレジ連携   スマレジ在庫データ
 スマレジ商品データDL 
 スマレジ商品データUL
 スマレジ部門データ


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